このページでは4D Chartが提供する二次元のグラフタイプについて説明します。以下の図は二次元 (二軸) グラフの一例です:

X軸は項目軸とも呼ばれます。X軸は情報を分割するカテゴリを表示します。例えば年度別のコンピューターの売り上げ台数をグラフ化するには、年度をX軸にとります。
Y軸は数値軸とも呼ばれます。Y軸には各カテゴリごとに計算された値を表示します。コンピューターの売り上げの例題の場合、Y軸は各年のコンピューター売り上げ台数を表します。例えば2007年に500台のコンピューターが販売された場合、X軸"2007"に対応するY軸の値は500になります。
グラフの別なコンセプトとしてデータ系列 (あるいは単に系列) があります。各項目は1つ以上の系列からなり、系列はグラフに表示される情報をさらに分割します。先の例ではひとつの系列"販売されたコンピューター台数"のみがありました。複数の系列の例として、3つの異なるモデルごとに販売台数を比較することを考えてみましょう。グラフ上で各モデルごとに系列を作成します。各系列は同じカテゴリを共有します (例題では年) が値は各系列ごとに異なります。

このデータをグラフ化する別の方法として三次元グラフを使用することもできます (三次元グラフのタイプ参照)。
二次元グラフのオプションを使用してアピアランスや特定のメカニズムを変更できます。グラフで利用可能なオプションを表示するには直接グラフ上でダブルクリックするか、4D Chartのグラフメニューからオプションを選択します。
一般的に面グラフは値の変化を連続的に表示するために使用されます。

X軸の項目は連続的であるべきです (例: 時間など)。
項目が個別である場合 (例えば営業マンや製品など)、棒グラフを使用すべきです。
棒グラフはビジネスデータ用にもっともよく使用されるグラフタイプです。通常棒グラフはある項目と別の項目とを比較したり、ひとつ以上の項目を長期にわたり比較するために使用されます。

線グラフはある期間にわたる値の変化の割合を示すためによく使用されます。散布図グラフはデータの関連性や傾向を表すことができます。これらのようなグラフは科学的な調査など、X軸フィールドの値にばらつきがある場合にもっともよく利用されます。

X軸上の値は時間や温度など連続的であるか順番に並んでいなければなりません。販売員や製品のように不連続な項目や順番に並んでいない項目には、棒グラフが適しています。
線グラフや散布図では以下のオプションを利用できます:
- 積み重ね: 複数の系列をグラフ化する場合、その系列の線を各項目の上に重ねて表示します。

- 水平方向: X軸を縦軸、Y軸を横軸にします。

- 線表示/ポイント表示
次の表示を行えます:
- ポイント表示: グラフ上にポイント (点) だけを表示します。
- 線表示: グラフ上に線だけを表示します。
- 両方表示: グラフ上に線とポイントを表示します。
円グラフは、全体の割合(パーセンテージ)としてデータを表わします。データがパーセンテージで表わされている必要はありません。4D Chart は円グラフを作成する際に、自動的にそのデータをパーセンテージに変換します。
各円グラフは1つの系列しか持つことができません。項目は凡例中に表示されます。

円グラフの項目データの一部 (一項目あるいは複数項目) を円グラフの中心から切り離すことができます:

円グラフから項目を切り離すためには、Ctrl キー (Windows) または Command キー (Macintosh) を押しながら、切り離す項目をドラッグし、それを円グラフの中心から引き離します。
ピクチャーグラフは、縦棒の代わりにピクチャを用いる点を除けば棒グラフと同じです。

4D Chartのピクチャーグラフでは次のオプションを利用できます。:
- 積み重ね: 複数の系列をグラフ化する場合、その系列のピクチャーを各項目上に積み重ねます。

- 積み重ね、比率: 複数の積み重ねられた系列をグラフ化する場合、全体100%のうちの比率として各系列を表わします。

- 水平方向: X軸を縦軸、Z軸を横軸にします。このオプションは横棒ピクチャーグラフを作成します。

- 重ねる: 複数の系列をグラフ化する場合、このオプションを使用して、各系列が各項目内で重なり合う割合を指定します。
- 間隔: このオプションを使用して、ある項目から次の項目までのピクチャーカラム間に一定の間隔を指定することができます。間隔を大きくすると各ピクチャーカラムの幅は狭くなります。
以下のようなピクチャーの整列や調整用のオプションも使用できます:
- 整列: このオプションは、ピクチャーの水平方向への整列(左、中央、右)を指定します。
- 垂直方向: このオプションはピクチャーがカラムの縦方向のスペースを使用する方法を指定します。切り捨て、拡大縮小、積み重ねの3つのオプションがあります (下表参照)。
- 水平方向:このオプションはピクチャーがカラムの横方向のスペースを使用する方法を指定します。切り捨て、拡大縮小、積み重ねの3つのオプションがあります (下表参照)。
次の表は垂直方向および水平方向オプションについて説明しています:
切り捨て | 表示されるピクチャーがそのままでは高すぎたり幅が広すぎる場合、カラムの端でピクチャーが切り取られます。ピクチャーの比率は変わりません。 |
拡大縮小 | ピクチャーの大きさがカラムサイズに合うように拡大または縮小されます。 |
積み重ね | ピクチャーがカラムを埋めるには短すぎたり狭すぎる場合、カラムの高さや幅に達するまでピクチャーが繰り返し表示されます。カラムの端に達した時点でピクチャーは切り捨てられます。 |
ピクチャーグラフを作成すると、カラムはデフォルトのピクチャーで埋められます。

クリップボードからピクチャーをペーストすることにより、各系列に独自のピクチャーを追加することができます。これを行うために、まずカラムにペーストしようとするピクチャがクリップボード上にあることを確認します。そしてCtrlキー(Windows)またはCommandキー(Macintosh)を押しながら、目的の系列のカラムをクリックします。するとすべてのカラムが選択されます。4Dまたは4D Chart の編集メニューからペーストを選択します (またはWindows上ではCtrl+V、Mac OS 上ではCommand+Vを押します)。これでピクチャーが系列の各カラムにペーストされます。この処理を各系列ごとに繰り返すことができます。
標準のピクチャーへ戻すには、別のチャートタイプを適用した後で、再び2D ピクチャータイプを適用します。
散布図グラフ上の各データのポイント(点)は1対の値を表わしています。このグラフではX軸も数値軸になります。
二次元XY グラフタイプを選択すると、チャート>軸、チャート>目盛線、チャート>タイトルの各メニューにおいて、項目軸オプションが数値軸 (X) オプションに置き換わります。
ポーラーグラフでは中心点周辺のデータの分布を表示します。ポーラーグラフにおいて、各ポイントはゼロポイントからの角度と中心からの距離で示されます。
ポーラーグラフの各データポイントは、1 番目のZ軸フィールドを用いて角度(度)を指定し、2 番目のZ軸フィールドで中心からの距離を指定することによりグラフに記入されます。
