グラフを作成する際、グラフの初期サイズはグラフを作成するウインドウのサイズに合わせて決められます。
4Dのツール>チャート...メニューコマンドを使用してグラフを作成する場合、グラフサイズは4D Chart のプラグインウインドウのデフォルトサイズと同じです。4D Chart ウインドウからグラフを作成する場合、グラフサイズはそのウインドウのサイズと同じになります。
グラフのサイズは、2 通りの方法で変更することができます:
- グラフが表示されているウインドウのサイズを変更する。グラフは、選択ハンドルを用いてグラフ自体の大きさを変更しない限り、それが作成されたウインドウと“一体化”しています。
ウィンドウをリサイズするにはグラフが表示されているウィンドウのズームボックスをクリックし、ドラッグします。表示されているグラフはウィンドウに合わせリサイズされます。この操作はウィのづ内側のグラフ自身の大きさを変更していない場合のみ行うことができます。
この方法でグラフをリサイズした場合、プロポーショナルなリサイズはできません。これは4D Chartが含まれるウィンドウがフルウィンドウになったときと同様に動作します。 - 選択ハンドル(オブジェクトが選択されると、その周りに表示される黒い四角形)を用いて、ウインドウのグラフサイズを直接変更する。サイズを変更すると、そのグラフはウインドウとは“一体化”されなくなります。
選択ハンドル上でマウスボタンをクリックし、上下左右にサイズを変更できます。辺のハンドルをドラッグすると高さあるいは幅が変更されます。角のハンドルをドラッグすると高さと幅の両方が変更されます。
幅と高さの比率を固定したままリサイズするにはリサイズを行う際にShiftキーを押します。
各グラフ軸に対して、主目盛と補助目盛を表わす目盛線を表示することができます。目盛線には、グラフを読みやすくする効果があります。
数値軸の 軸 ダイアログボックスにおいて、主目盛と補助目盛を設定します。
グラフ軸に目盛線を表示するにはチャート メニューの 目盛線 サブメニューから目的のグラフ軸を選択します。希望するチェックボックスを選択します:

各系列の情報をグラフに直接表示することができます。次のような情報を表示できます:
- 数値: アラビア数字で示した、実際の数値や日付。数値軸のラベルを使用する代わりに、この値をグラフ上に表示することができます。あるいは、各グラフ軸のラベルを補足するためにこの値を使用します。
- パーセンテージ: その項目におけるすべての値の合計で割ったデータポイントの値をパーセントで表わします。
- 項目名: 項目の名前で、その項目のグラフ軸ラベルと同じです。
次のグラフでは、カラムの上部に値を表示しています。

数値やパーセンテージ、項目ラベルを表示する場所、およびその方向やフォーマットを選択することができます。三次元グラフに対し、この機能を利用することはできません。
- チャート メニューから 数値... を選択する。
数値 ダイアログボックスが表示されます。

- データを表示する位置を選択する。
位置 ドロップダウンリストから次のオプションのいずれかを選択することができます:
円グラフ | その他のグラフタイプ |
なし | なし |
内側 | 外側の上 |
外側 | 外側の下 |
| 内側の上 |
| 内側の中央 |
| 内側の下 |
| 軸上 |
- 表示したい情報のタイプを選択する。
表示 ドロップダウンリストから次のオプションのいずれかを選択することができます:
- 数値
- パーセンテージ
- 項目名
- 数値とパーセント
- 項目名とパーセント
- 必要であれば、 フォーマット ドロップダウンリストからフォーマットを選択する。
表示フォーマットを使用すると、値の表示様式を変更することができます。例えば表示フォーマットを使い、通貨記号、コンマ、小数点を用いて金額を表示することができます。次の表は、表示フォーマットを使用した結果を示した例です:
デフォルトフォーマットでのデータ | 表示フォーマット | 表示フォーマットでのデータ |
3400 | $###,##.00 | $3,400.00 |
10/3/4 | Month Date, Year | March 4, 2010 |
フォーマット ドロップダウンリストからフォーマットの1 つを選択すると、ドロップダウンリストの下側にある フォーマット テキストボックスにそのフォーマットが入力されます。4Dから提供されるフォーマットのいずれかを使用したり、またはフォーマットの編集や独自のフォーマットの作成ができます。詳細はGET LIST ITEM PARAMETERを参照してください。 - 方向 ドロップダウンリストから方向を選択する。
次のオプションのいずれかを選択することができます:
- 選択が終了したら、 終了 をクリックする。
4D Chart は、グラフを生成する際に凡例を自動的に作成します。デフォルトとして、凡例は数値軸に基づいて作成されます。凡例の位置、順序、テキストをカスタマイズすることができます。これらのパラメーターは"凡例"ダイアログボックスで設定できます。このダイアログを表示するにはチャートメニューから凡例を選択します。

- 凡例を表示するチェックボックスを選択すると、凡例がグラフオブジェクトの一部として表示されます。チェックボックスが選択されていない場合、凡例は隠されます。
- 凡例は、グラフオブジェクトの一部です。提供される8 つの凡例位置オプションを使用して、凡例の位置を定めることができます。あるいは、マウスを用いて凡例を移動することができます。凡例は、グラフ本体の内側に配置するなど、ドキュメントのいずれの場所にでも移動することができます。さらに、凡例を縦方向や横方向に表示することも可能です。つまり、凡例内の系列は“左から右”または“上から下”に向かって配置することができます。
- 凡例用に提供される位置を使用するには位置エリアのモデル凡例の1 つをクリックして、凡例の位置を選択します。選択される位置により、横方向か縦方向かが決定します。
- マウスを用いて凡例の位置決めるにはユーザ指定ボタンをクリックし、終了ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。そしてグラフ中でCtrlキー (Mac OSではCommandキー) を押しながら凡例をドラッグします。
- 凡例中の系列の順番を反転できます。さらに凡例キーと凡例テキストの並びを入れ替えることもできます:
- 凡例の順番を逆にする: 凡例内の系列の順番を逆にします。
- 表示色と文字の入れ替え: このチェックボックスを選択すると、各系列を示す色やパターンを含む正方形が系列名の後ろに表示されます。
三次元グラフは、3 つのフィールドや変数を3 つの次元にグラフ化します。しかし、二次元グラフに“奥行き”を追加することにより、3 つ目の次元の外観を二次元グラフに付加することができます。ただし、この3 つ目の次元は、グラフ内に描画されたいずれのフィールドやフォーミュラの値も表わしません。デフォルトとして、4D Chart は二次元グラフに対し、奥行きによる錯視効果(3D 効果)を付加します。この機能を取り除いて、グラフの値を読みやすくしたり、またはこの3D効果を修正することができます。
二次元グラフの3D 効果を修正、または消去するにはチャート メニューから ビュー... を選択します。ビュー ダイアログボックスが表示されます:

対応するテキストボックスにポイント単位の値を入力し、 水平方向 および 垂直方向 の奥行きを修正します。3D 効果を消去するには、両方の入力エリアにゼロ(0)を入力します。また、負数を入力して、3D 効果の軸を反転することもできます。Tab キーを押すか、またはテキストボックスの外側をクリックすると、入力した値が奥行きプレビューエリアに反映されます。
三次元グラフが表示される角度を変えることができます。グラフの回転と仰角の両方を変更することができます。
三次元グラフが表示される角度を変更するには三次元グラフが選択されていることを確認し、チャート メニューから ビュー... を選択します。3D ビュー ダイアログボックスが表示されます:

- 回転 テキストボックスに新しい値(0 から90 まで)を入力するか、または 回転 スライダーを左右に移動して、回転角度を変更するできます。回転 は、数値軸を中心としたグラフの回転角です。
- 仰角 テキストボックスに新しい値(0 から90 まで)を入力するか、仰角 スライダーを上下に移動して、仰角を変更します。仰角 は、数値軸に対して垂直な水平線を中心としたグラフの回転角です。
実行した変更の内容がモデルのグラフに反映されます。
個々のグラフオブジェクト(グラフ軸線、目盛線、系列要素など)を選択し、そのグラフィック属性(カラー、パターン、線幅など)の変更方法できます。また、グラフテキストオブジェクト(グラフ軸ラベルやタイトルなど)のフォント属性を変更することもできます。
個々のグラフオブジェクトを選択するにはCtrl キー(Windows)またはCommand キー(Macintosh)を押しながら、オブジェクト
をクリックします。次のグラフオブジェクトを選択することができます:
- 二次元グラフの各系列
- 三次元グラフにおける系列の3 つの表示面
- 各グラフ軸(目盛を含む)
- 各グラフ軸の軸ラベル
- 各グラフ軸の主目盛線
- 各グラフ軸の補助目盛線
- 各グラフ軸のタイトル
- 凡例
- 系列に表示される値
オブジェクトを選択した後、 オブジェクト メニューのメニュー項目を使用して、そのグラフィック属性を変更することができます:
- 塗りつぶしパターン: オブジェクト境界線の内側に表示されるパターンです。線を除き、すべてのオブジェクトには、塗りつぶしパターンが設定されます。
- 塗りつぶしカラー: オブジェクト境界線の内側に表示される色です。
- 線パターン: 線や境界線のパターンです。デフォルトの線パターンは実線です。
- 線カラー: 線や境界線のカラーです。デフォルトの線カラーは黒です。 塗りつぶしカラー に使用されるカラーパレットが 線カラー にも使用されます。
- 線幅: 線や境界線の幅です(ポイント単位)。デフォルトの線幅は、0.25 ポイント(極細線)です。
テキスト属性は、軸ラベルや軸タイトル、凡例テキスト、系列の値にのみに適用されます。テキストメニューから、次のような各テキスト属性を変更することができます:
- フォント: テキストのフォント
- サイズ: ポイント単位で表されたフォントサイズ
- 書体: 標準、太字(ボールド)、斜体(イタリック)などの書体。デフォルトの書体は標準です。
- カラー: デフォルトのカラーは黒です。
グラフテキストの文字揃えを変えることはできません。、テキストツールを用いて追加されたテキストの場合のみ、文字揃えを変更することができます。