4D Chartウィンドウではファイルメニュー内の標準コマンドを使用して新規グラフを作成したり、既存のドキュメントを開いたりできます。またPICT形式のファイルを書き出したり読み込んだりできます。
グラフの保存方法は複数あります。
4D Chartドキュメントの拡張子は".4CT"です。
ドキュメントがプラグインウィンドウで作成されたか、フォーム中で作成されたかに関わらず、4D Chartドキュメントの内容を保存できます。4D Chartでは複数の方法でドキュメントを保存できます:
- ファイルとして
- レコードの一部として
- 4D Chartエリアのテンプレートとして
また選択したオブジェクトをPICTドキュメントとして保存することもできます。この場合保存されるドキュメントはピクチャーであり、グラフとして変更することはできなくなります。この点については4D ChartドキュメントをPICT形式で書き出すで説明しています。
4D Chartを使用して作成したドキュメントは、独立したドキュメントとして保存し、別の場所 (同じデータベース内でも他のデータベース内でも、またはまったく別のアプリケーションでも) で利用することができます。ドキュメントを保存するには4D Chartのファイルメニューから保存または別名で保存標準メニュー項目を選択します。
保存したドキュメントは4D Chartファイルメニューの開くメニュー項目で開くことができます。ドキュメントがプラグインウィンドウで作成されていてもフォームのプラグインエリアで作成されていても、違いはありません。ドキュメントはどちらの場所でも保存したり開いたりできます。
ファイルとして4D Chartドキュメントを保存した場合、ファイルをリロードすると、ドキュメントはそれが保存されたときとまったく同じ状態で表示されます。ドキュメント中のグラフ情報を更新したい場合、チャートメニューから更新メニュー項目を選択しなければなりません。詳細はデータベースのデータでグラフを更新するで説明されています。
フォーム上に4D Chartエリアを作成し、その内容を各レコードごとに自動で保存させたい場合、そのテーブルにBLOB型のフィールドを作成します。
注: このメカニズムはプロジェクトフォームでは使用できません。
4D Chartドキュメントをレコードに保存するには:
- 4D Chartエリアが配置されたフォームが属するテーブルにBLOBフィールドを追加します。
フィールドの追加についてはGet database parameterを参照してください。 - フィールドの名称をフォーム上のプラグインエリアの変数名 + アンダースコア (_) にします。
例えばプラグインエリアの名前がMyAreaのとき、フィールドの名前はMyArea_となります。
これにより各グラフはレコードの一部として自動で保存されます。
4D Chartドキュメントをレコードの一部として保存する場合、レコードをリロードすると、ドキュメントはレコードに保存されたときの状態で表示されます。ドキュメント中のグラフの情報を更新するにはチャート > 更新 メニュー項目を選択しなければなりません。この点についてはデータベースのデータでグラフを更新するで説明しています。
フォーム上に4D Chartエリアを配置した場合、ドキュメントをテンプレートとして保存することにより、すべてのレコードに共通の標準ドキュメントを作成できます。外部ウィンドウやプロジェクトフォームではテンプレートを使用できません。
テンプレートとしてドキュメントを保存すると、テーブルフォームで開かれたすべての新規レコードで、デフォルトでそのテンプレートが使用されます。
各ドキュメントは同じテンプレートを適用して開始されますが、ドキュメントに対して行われた更新はレコードに保存されます。フォーム上の各4D Chartエリアごとに1つだけテンプレートを持つことができます。
テンプレートとして保存されたドキュメントにグラフが含まれる場合、可能であればグラフは各レコード毎に自動で更新されます。4D Chartはデータベースのレコードに格納されたデータからグラフが作成された場合のみ、グラフを更新できます。
ドキュメントをテンプレートとして保存するには、4D Chartのファイルメニューからテンプレートとして保存を選択します。
4D Chartは特別な名前でドキュメントを保存します。ファイル名はフォーム上の4D Chartエリア変数名 + アンダースコア (_) + .4CT 拡張子です。例えばエリア変数名が"Document"の場合、テンプレートファイル名は"Document_.4CT"です。4D Chartは自動でドキュメントの名前を決定し、データベースフォルダーに配置するため、ファイルを保存ダイアログボックスは表示されません。
注: デフォルトで4D Chartテンプレートはクライアントマシン上で保存され読み込まれます。4D ChartランゲージのCT SET AREA PROPERTYを使用してサーバー上でテンプレートを保存し読み込むことができます。
テンプレートの内容を変更したい場合、もう一度テンプレートとして保存を実行します。
上記の命名規則の通りに4D Chartドキュメントを作成し、それをデータベースフォルダーに配置すると、そのファイルは自動でテンプレートとして使用されます。この動作により、例えばあるデータベースで作成したドキュメントを他のデータベースでテンプレートとして使用できます。またあるエリアで作成したドキュメントの他のエリアのテンプレートとして使用できます。
テンプレートのファイル名を変更するか場所を移動することで、一時的にテンプレートを無効にできます。
PICTタイプのドキュメントを4D Chartウィンドウで開くことができます。PICTファイルは4D Chartで作成されたもののほか、他のグラフィックソフトで作成されたものも開けます。読み込まれたドキュメントは1つのオブジェクトとして配置され、その属性を変更することはできません。
PICTドキュメントを読み込むには、4D Chartのファイルメニューから読み込み...コマンドを選択し、開きたいPICTファイルを選択します (Windowsでは*.PCT拡張子)。読み込んだファイルが有効であればその内容が4D Chartウィンドウに表示されます。
4D Chartドキュメント全体あるいは選択したオブジェクトをPICTファイルとして書き出せます。いずれの場合も4D Chart専用のプロパティは保持されません。書き出されたドキュメントはピクチャーとなります。書き出されたファイルをPICTとして4D Chartエリアや (PICTをサポートする) その他のグラフィックアプリケーションで開くことができます。
4D ChartドキュメントをPICT形式で書き出すには4D Chartのファイルメニューから別名で書き出し...を選択します。
選択した4D Chartオブジェクトのみを書き出すには、オブジェクトを選択した後4D Chartのファイルメニューから別名で書き出し(選択部分のみ)...を選択します。
いずれの場合もPICTファイル (Windowsでは*.PCT拡張子) がディスク上に作成されます。