4D v13.4

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4Dはピクチャフォーマットのネイティブ管理を統合します。これは4D内で、ピクチャが変換されることなく、元のフォーマットで格納、表示されることを意味します。(シェイドや透過など) フォーマットにより異なる特定の機能はコピーやペーストされる際にも保持され、変わることなく表示されます。このネイティブサポートは4Dに格納されるすべてのピクチャ (ライブラリピクチャ、デザインモードでフォームにペーストされたピクチャ、アプリケーションモードでフィールドや変数にペーストされたピクチャ) に対し有効です。

バージョン12より、4DはWindowsとMac OS両方でネイティブなAPIを使用して (フィールドや変数) ピクチャのエンコードやデコードを行います。これらの実装は (現在デジタルカメラで使用されている) RAWフォーマット含め、数多くのネイティブなフォーマットへのアクセスを提供します。

  • Windows: 4DはWIC (Windows Imaging Component) を使用します。WICはネイティブに以下のフォーマットをサポートします: BMP, PNG, ICO (デコードのみ), JPEG, GIF, TIFF そして WDP (Microsoft Windows Digital Photo)。
    サーボパーティーのWIC CODECをインストールしてJPEG-2000などの追加のフォーマットを使用できます。
  • Mac OS: 4DはImageIOを使用します。利用可能なすべてのImageIO CODECはデコード (読み込み) およびエンコード (書き込み) をネイティブにサポートします:
    デコードエンコード
    public.jpegpublic.jpeg
    com.compuserve.gifcom.compuserve.gif
    public.pngpublic.png
    public.jpeg-2000public.jpeg-2000
    com.nikon.raw-imagepublic.tiff
    com.pentax.raw-imagecom.adobe.photoshop.image
    com.sony.arw-raw-imagecom.adobe.pdf
    com.adobe.raw-imagecom.microsoft.bmp
    public.tiff com.canon.crw-raw-imagecom.truevision.tga-image
    com.canon.cr2-raw-imagecom.sgi.sgi-image
    com.canon.tif-raw-imagecom.apple.pict
    com.sony.raw.imagecom.ilm.openexr-image
    com.olympus.raw-image
    com.konicaminolta.raw-image   
    com.panasonic.raw-image    
    com.fuji.raw-image   
    com.adobe.photoshop-image   
    com.adobe.illustrator.ai-image   
    com.adobe.pdf    
    com.microsoft.ico   
    com.microsoft.bmp   
    com.truevision.tga-image   
    com.sgi.sgi-image    
    com.apple.quicktime-image   
    com.apple.icns   
    com.apple.pict   
    com.apple.macpaint-image    
    com.kodak.flashpix-image   
    public.xbitmap-image   
    com.ilm.openexr-image   
    public.radiance    

Mac OSのようにWindowsでは、サポートされるフォーマットはOSおよびマシンにインストールされたカスタムCODECにより異なります。どのCODECが利用可能かを知るには、PICTURE CODEC LIST コマンドを使用します。

Note: WICおよびImageIOではピクチャのメタデータを利用できます。2つのコマンドSET PICTURE METADATAおよびGET PICTURE METADATAを使用してメタデータを利用した開発を行えます。

Note: 4Dがピクチャフォーマットを解釈できない場合、プログラムはQuickTimeルーチンを呼び出します (後述)。

4Dが認識するピクチャフォーマットはPICTURE CODEC LIST コマンドからピクチャ Codec IDとして返されます。これは以下の3つの形式で返されます:

  • 拡張子 (例: “.gif”)
  • MIME タイプ (例: “image/jpeg”)
  • 4文字の QuickTimeコード (例: “PNTG”)

それぞれのフォーマット用に返される形式は、CodecがOSレベルに記録された方法に基づきます。
多くの4Dピクチャ管理コマンドはCodec IDを引数として受けとることができます。したがってPICTURE CODEC LISTから返されるシステムIDを使用しなければなりません。

4Dではピクチャフィールドや変数をクリックした際のローカル座標を取得できます。これはスクロールやズームが行われている場合でも可能です。
クリック座標はMouseXMouseYシステム変数に返されます。座標はピクセル単位で表現され、ピクチャの左上隅が (0,0) となります。この座標はOn Clicked または On Double Clickedフォームイベントで取得しなければなりません。このメカニズムが正しく動作するには、表示フォーマットが "トランケート (中央あわせしない)" に設定されていなければなりません (OBJECT SET FORMAT コマンド参照)。
ピクチャマップと同様のこの機能は、例えばスクロール可能なボタンバーや地図ソフトウェアのインタフェースを処理するために使用します。

4Dではピクチャの連結や重ね合わせなどのピクチャ操作を行うことができます。これはの節で説明されています。

4Dはデータベースへのピクチャの格納と表示を管理するために、Apple QuickTimeルーチンを使用することがあります。

Mac OSでは、QuickTimeはOSに統合されており、拡張は必要ありません。
Windowsでは、ピクチャの圧縮/解凍を行う際に、4DはQuickTime version 4以降 を必要とします。

互換性に関する注意: QT LOAD COMPRESS PICTURE FROM FILE, QT COMPRESS PICTURE FILE, QT COMPRESS PICTURE コマンドは廃止されたメカニズムを使用して呼び出されます。これらのコマンドはWRITE PICTURE FILE, PICTURE TO BLOB, CONVERT PICTURE コマンドで置き換えることができます。さらにディスクファイルに対して呼び出すコマンド (QT LOAD COMPRESS PICTURE FROM FILEQT COMPRESS PICTURE FILE) は、QuickTimeインストールの有無にかかわらずWindows上では動作しません。


システムにQuickTimeがインストールされていない状態でピクチャ変換や圧縮コマンドを使用すると、4Dはエラーコード-9955を返します。QuickTimeが生成する他のエラーが返されることもあります。ON ERR CALLでインストールされるエラー処理メソッドを使用して、これらのエラーをとらえることができます。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: ピクチャ

 
参照 

SVG EXPORT TO PICTURE
システム変数
ピクチャ演算子