4D v13.4

OBJECT SET PLAIN TEXT

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4D v13.4
OBJECT SET PLAIN TEXT

OBJECT SET PLAIN TEXT 


 

OBJECT SET PLAIN TEXT ( {* ;} object ; newText {; startSel {; endSel}} ) 
引数   説明
演算子 in 指定時、objectはオブジェクト名 (文字列)。省略時、オブジェクトは変数またはフィールド
object  フォームオブジェクト in オブジェクト名 (*指定時)、または変数/フィールド (*省略時)
newText  テキスト in 挿入するテキスト
startSel  倍長整数 in 選択の開始位置
endSel  倍長整数 in 選択の終了位置

説明   

OBJECT SET PLAIN TEXTコマンドはobject引数で指定されたマルチスタイルテキストや変数に、newText引数に渡されたテキストを挿入します。このコマンドはobject引数のプレーンテキストにのみ適用され、そこに含まれるスタイルタグを変更しません。

OBJECT SET STYLED TEXTコマンドと異なり、OBJECT SET PLAIN TEXTはプレーンテキストのみを挿入します。newTextにスタイルタグを含めることはできません。もし"<"や">"、"&"文字が含まれる場合、これらは標準の文字として扱われ、HTML実体参照に変換されます:

  • '&' -> &amp;
  • '<' -> &lt;
  • '>' -> &gt;
 

オプションの * 引数を渡した場合、object引数にはオブジェクト名 (文字列) を渡します。コマンド実行時にオブジェクトにフォーカスがある場合、コマンドは編集中のオブジェクトにのみ適用され、(フィールドや変数などの) データソースには適用されません。変更がソース (およびこの同じソースを使用する他のオブジェクト) に転送されるのは、フォーカスが外れるかEnterキーが押されて、オブジェクトへの編集が有効化された場合のみです。オブジェクトにフォーカスがない場合、コマンドは直接データソースに適用され、変更は即座に同じソースを使用する他のオブジェクトに転送されます。
* 引数を省略した場合、object 引数にはフィールドや変数を指定します。この場合文字列ではなくフィールドまたは変数への参照を渡します。コマンドは直接データソースに適用され、変更は即座に同じソースを使用する他のオブジェクトに転送されます。

 

newTextには挿入するプレーンテキストを渡します。 

オプションのstartSelendSel引数を使用すると、object中で選択するテキストを指定できます。startSelendSelの値はプレーンテキストを対象として、スタイルタグは考慮されません。コマンドの動作はオプションのstartSelendSel引数の値により変化します:

  • startSelendSelを省略すると、OBJECT SET PLAIN TEXTobjectのすべてのテキストをnewTextで置き換えます。
  • startSelのみを渡すか、startSelendSelの値が同じ場合、OBJECT SET PLAIN TEXTobjectstartSelの位置にnewTextを挿入します。
  • startSelendSel両方を渡すと、OBJECT SET PLAIN TEXTはこれらの引数で指定された範囲のプレーンテキストをnewTextで置き換えます。
  • endSelに0をセットすることで、自動的にテキストの最後を指定(startSelに1をセットすることでテキストの最初を指定)できます。

置き換えられる最初の文字のスタイルがnewTextのテキスト全体で使用されます。

startSelendSelよりも大きい場合(endSelが0の場合を除く・上記参照)、テキストは変更されず、OK変数に0が設定されます。

例題  

リッチテキスト (マルチスタイル) 設定された以下のようなフォーム上の変数があります:

ここに、テキストフィールドに格納されている会社名を挿入したいとします。この名前には例えば"&"のような文字が含まれているかもしれません。この場合OBJECT SET PLAIN TEXTコマンドを使用する必要があります:

 OBJECT SET PLAIN TEXT(myStyledTex;[Company]Name;33;34)

以下のような結果になります:

変数に格納されているプレーンテキストは以下のようになります:

挿入されたテキストは追加のスタイルタグ中にあることが分かります。このスタイルタグは挿入前の文字に設定されていたスタイルタグに対応します。このメカニズムにより、すべてのケースでリッチテキストエリアが正しく表示されるようになります。

注: このケースでOBJECT SET STYLED TEXTコマンドを使用すると、4Dはテキストを挿入できない場合があります。エンコードされていない"&"のような文字が存在する場合、変数中のスタイルタグの解釈が妨げられるためです。詳細はこのコマンドの説明を参照してください。

このコマンド実行後、エラーが発生しなければOKシステム変数が1に、そうでなければ0に設定されます。エラーは特にスタイルタグが正しく評価できなかった場合に発生します (タグが正しくないあるいはタグが足りない)。

エラーが発生した場合、変数は変更されません。テキストが評価されるときに変数上でエラーが発生すると、4Dはテキストをプレーンテキストに変換します。結果"<"や">"、"&"文字はHTML実体参照に変換されます。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: オブジェクトプロパティ
番号: 1136

このコマンドはOKシステム変数を更新します

 
目次

コマンドリスト (文字順)

 
履歴 

初出: 4D v12.1

 
参照 

OBJECT Get plain text
OBJECT SET STYLED TEXT

 
タグ 

multi-style, multi style, multistyle***