4D v13.4

Command name

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4D v13.4
Command name

Command name 


 

Command name ( command ) -> 戻り値 
引数   説明
command  倍長整数 in コマンド番号
戻り値  文字 in ローカライズされたコマンド名

説明   

Command name コマンドは、引数commandに渡したコマンド番号のコマンド名を返します。

4Dは、メソッドで使用するキーワード、定数、およびコマンド名の動的な翻訳を統合しています。4Dの日本語版を使用している場合、次のように記述します:

 DEFAULT TABLE([MyTable])
 ALL RECORDS([MyTable])

同じコードがフランス語版の4Dでは以下のようになります:

 TABLE PAR DEFAUT([MyTable])
 TOUT SELECTIONNER([MyTable])

ただし、4Dにはユニークな機能であるEXECUTE FORMULAコマンドがあり、これを使用すると、データベースがコンパイルされていてもただちにコードを作成して、このコードを実行することができます。

日本語版でEXECUTE FORMULA文を使用して作成されたコードの例は、以下のようになります:

 EXECUTE FORMULA("DEFAULT TABLE([MyTable])")
 EXECUTE FORMULA("ALL RECORDS([MyTable])")

同じコードがフランス語版の4Dで開かれると以下のようになります:

 EXECUTER FORMULE("DEFAULT TABLE([MyTable])")
 EXECUTER FORMULE("ALL RECORDS([MyTable])")

4Dは、EXECUTE FORMULA(日本語版)をEXECUTER FORMULE(フランス語版)に自動で翻訳しますが、コマンドに渡したテキスト文を翻訳することはできません。

アプリケーションでEXECUTE FORMULA コマンドを使用する場合には、Command nameを使用して異なる言語間のローカライズにおける実行文の問題を解決し、文を言語に依存しないようにすることができます。コードの例は、以下のようになります:

 EXECUTE FORMULA(Command name(46)+"([MyTable])")
 EXECUTE FORMULA(Command name(47)+"([MyTable])")

4Dのフランス語版を使用すると、このコードは以下のようになります:

 EXECUTER FORMULE(Nom commande(46)+"([MyTable])")
 EXECUTER FORMULE(Nom commande(47)+"([MyTable])")

Note: コマンド毎のコマンド番号は、コマンドドキュメントのプロパティエリアに書かれています。

データベースのすべてのテーブルについて、各テーブルの標準データ入力に使用するための“INPUT FORM”というフォームがあります。そこで、ポインタまたはテーブル名を渡すテーブルのカレント入力フォームとしてこのフォームを設定する、汎用的なプロジェクトメソッドを追加する場合には、次のように記述します:

  ` STANDARD INPUT FORM project method
  ` STANDARD INPUT FORM ( ポインター {; 文字 })
  ` STANDARD INPUT FORM ( ->Table {; TableName })
 C_POINTER($1)
 C_STRING(31;$2)
 
 If(Count parameters>=2)
    EXECUTE FORMULA(Command name(55)+"(["+$2+"];"+Char(Double quote)+"INPUT FORM"+Char(Double quote)+")")
 Else
    If(Count parameters>=1)
       FORM SET INPUT($1->;"INPUT FORM")
    End if
 End if

このプロジェクトメソッドがデータベースに追加された後、以下のように記述します:

 STANDARD INPUT FORM(->[Employees])
 STANDARD INPUT FORM("Employees")

Note: 通常、汎用ルーチンを記述する場合には、ポインタを使用することをお勧めします。その理由としては、まず、データベースがコンパイルされているとき、そのコードもコンパイルモードで実行されるからです。次に前述の例でもあるようにテーブルの名前を変更すると、コードは正しく動作しなくなるためです。ただし、EXECUTE FORMULAコマンドを使用すれば問題が解決する場合もあります。

フォームで、一般的なサマリーレポートコマンドのドロップダウンリストを作成します。ドロップダウンリストのオブジェクトメソッドに、次のように記述します:

 Case of
    :(Form event=On Before)
       ARRAY TEXT(asCommand;4)
       asCommand{1}:=Command name(1) ` Sum
       asCommand{2}:=Command name(2) ` Average
       asCommand{3}:=Command name(4) ` Min
       asCommand{4}:=Command name(3) ` Max
  ` ...
 End case

4Dの日本語版ではドロップダウンリストに、Sum、Average、Min、Maxが表示されます。フランス語版では、ドロップダウンリストには、Somme、Moyenne、Min、Maxが表示されます。

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: ランゲージ
番号: 538

 
目次

コマンドリスト (文字順)

 
履歴 

初出: 4D v6

 
参照 

EXECUTE FORMULA