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SMTP_AddHeader

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SMTP_AddHeader

SMTP_AddHeader 


 

SMTP_AddHeader ( smtp_ID ; headerName ; headerText ; deleteOption ) -> 戻り値 
引数   説明
smtp_ID  倍長整数 in メッセージ参照
headerName  文字 in ヘッダ名
headerText  テキスト in ヘッダテキスト
deleteOption  整数 in 0 = 追加, 1 = すべてのヘッダを'headerName'で置き換え, 2 = 'headerName'ヘッダをすべて取り除く
戻り値  整数 in エラーコード

説明   

SMTP_AddHeader コマンドは、smtp_IDで参照されるメッセージに独自のヘッダを追加するために使用します。4D Internet Commandsが提供するさまざまなヘッダ関連のコマンドに加え、二つのカテゴリのヘッダ ('ユーザ定義' と '拡張') があります。SMTP_AddHeader コマンドでは新しいヘッダタグと、それに割り当てるデータ両方の追加が可能です。

拡張ヘッダ: これらのヘッダはNICにより公式に認証されていて、オリジナルのSMTP使用の後に定義されました。これらのヘッダはしばしば、さまざまなアプリケーションの動作に影響する特定の機能があります。拡張ヘッダは"X"から始まっていてはなりません。

ユーザ定義ヘッダ: SMTPプロトコルは、独自のヘッダ定義を許可しています。すべてのユーザ定義ヘッダは"X-"から始まるべきで、このルールが守られる限り、将来の拡張ヘッダと衝突する心配はありません。ユーザ定義ヘッダは、通信の両端で開発者がコントロールを行えるようデザインをする際にとても便利です。

ユーザ定義ヘッダを使用して、開発者はデータをメッセージに格納し、MSG_FindHeader コマンドを使用して簡単にそのデータを取り出すことができます。たとえば"X-001001"という名前のヘッダを作成し、テーブル1のフィールド1の値を格納することができます。ユーザ定義ヘッダを使用すれば、情報を追加して、簡単にその情報を取り出すことができます。ボディ部を解析する必要はありません。

smtp_IDSMTP_New コマンドで作成されるメッセージ参照です。

headerName は追加するヘッダのヘッダ名です。

headerText headerNameヘッダに割り当てる情報を含むテキスト値です。

警告: テキストにラインフィード (ascii=10)を含んでいてはいけません。含まれていると、それはヘッダ部の終わりかつボディ部の始まりを意味します。これに続くヘッダはボディ部に押し出され、サーバやクライアントで正しく解釈されません。ヘッダについての詳細はRFC#822を参照してください。

deleteOption はオプションの引数で、カレントのヘッダを追加するか削除するかを指定します。0を指定すると、headerNameをメッセージに追加します。1を指定すると、すべてのヘッダをheaderNameで置き換えます。この場合headerName が空の文字列なら、すべてのヘッダが取り除かれます。2を指定すると、headerNameヘッダを取り除きます。

例題  

HTMLメールを送信するために、HTMLタグをメッセージボディに挿入し (例 <HTML>, <HEAD>, etc.) 、すべての "Content-Type" ヘッダを "text/html;charset=utf-8" で置き換えます:

 If(Substring($body;1;6)="<HTML>")
    $err:=SMTP_AddHeader($SMTP_ID;"Content-Type:";"text/html;charset=utf-8";1)
 End if

 
プロパティ 

プロダクト: 4D
テーマ: IC メール送信
番号: 88975

 
目次

コマンドリスト (文字順)

 
履歴 

初出: 4D Internet Commands 6.5

 
参照 

MSG_FindHeader
SMTP_New