4D Language Referenceのセットおよび命名セレクションで説明しているように、ユーザはインタープロセス、プロセス、およびローカルのセットと命名セレクションを使用できます:
- プロセスセット/命名セレクション: プロセスオブジェクトには、それを作成したプロセス内、およびクライアントプロセスで作成された場合には対応するサーバ上のクライアントプロセス上でのみアクセスできます。プロセスオブジェクトはプロセスメソッドが終了すると消去されます。プロセスオブジェクトはその名前に特別な接頭辞を必要としません。
- インタープロセスセット/命名セレクション: インタープロセスオブジェクトはそれが作成されたマシン上 (クライアントまたはサーバ) のすべてのプロセスで可視です。名前の前に小なり記号と大なり記号の組合せ (<>) が付いていれば、そのセットや命名セレクションはインタープロセスセットです。このシンタックスはWindowsとMac OS両方で使用できます。
- ローカル/クライアントセット/命名セレクション: ローカル/クライアントオブジェクトはそれが作成されたプロセス内でのみ可視です。ローカル/クライアントオブジェクトの名前の前には、ドル記号 ($) を付けます。
注: UserSetシステムセットの名前は$で始まっていませんが、ローカル/クライアントセットです。
以下の表は命名セレクションとセットがどこで作成されたかに基づき、これらの可視性の原則を示しています (表は両タイプのオブジェクトで共通です):

x = 可視
行いたい処理に基づき、この可視表を常に心にとめておいてください。例えばDIFFERENCE, INTERSECTION あるいは UNIONタイプの処理を行うとき、すべてのセットや命名セレクションが、処理を行うマシン上で可視であることを確認してください。
最適化のため、可視性の必要性に基づきオブジェクトを作成する場所やスコープを決定することをお勧めします。