並び替え処理は、テーブルの値に基づいてレコードを並べ替えます。一般的には、次のような場合にレコードを並べ替えます:
- 特定の順序で画面上にレコードを表示するため。
- レポートやラベルを印刷する前。
- データをグラフ化する前。
新規データベースにデータを入力する際、4Dはデータの入力順または読み込み順にレコードを保存します。出力フォーム上にレコードを一覧表示したり、レコードを印刷する時も、この順番で表示されます。しかし、レコードを別の順番で表示したい場合が少なくありません。例えば、レポート上で名簿リストを50音順に並べ替えたい場合もあるでしょう。この場合は、名字フィールドで並べ替えると、名字が50音順 (正確には、シフト JIS コード順) に並びます。
入力フォームまたは出力フォームを使用して、並び替えを実行することができます。入力フォームから並び替えを行うと、新しい並び順における先頭レコードが入力フォームに表示されます。出力フォームで並べ替えを行うと、並べ替えられたレコードは出力フォーム上に表示されます。
4Dはインデックスによる並び替えを非常に高速に実行します。並べ替えるフィールドが1つだけであり、かつそのフィールドがインデックス定義されている場合、4Dはそのインデックスを利用します。
並び替えエディターを使用すると、並び替え条件を手動で指定して実行することができます。
アプリケーションモードでは、ORDER BY やORDER BY FORMULA コマンドを使用して並べ替えを直接実行することができます。また、同コマンドによって並び替えエディターを表示させることも可能です。
デザインモードにおいては、レコードメニューに並び替え...コマンドが提供されています。
並べ替えはカレントセレクションのレコードが表示、または印刷される順序を変更します。この並び替えは一時的なものであり、カレントセレクションに対してのみ適用されます。したがって、データベースに保存されているレコードの順序には影響を与えません。通常、並び替えは検索の直後、またはレポートやラベルの印刷直前に使用されます。